株は値段が下がったり上がったりするもので、世の中では株で儲けて生活している人がいるなんてことを皆さんも耳にしたことがあるのではないでしょうか。しかし、本質的に株式とは何なのか。ということがなんとなくはわかっていても、イマイチしっくり来ていないという方も多いのではないでしょうか。本稿ではそんな株(株式)について簡単に解説します。
株式ってなに?
株式とは、会社がお金を集めるために発行する権利と考えてください。
はい。いつも通りわかりづらいとか言わないで。
仮に私が「ポンコツ商事」という会社でビジネスをはじめるとします。しかし、ポンコツ社員には貯金がない!つまりビジネスの元手がないというわけです。
んー。ではどうすべきか……自分になければ人から出してもらうしかないですね。なんという人任せ。笑
まぁとりあえず、そんなこんなでポンコツ商事では人様からお金を集めようとします。しかし何の見返りもないのにお金を出してくれる人はそうはいませんよね。
そこで、ポンコツ商事は稼いだお金の分け前等がもらえる権利を売ることにしました。 例として、毎年1,000円分け前をもらえる権利を1万円で売るとしましょう。
これだったら、10年たてば、元も取れるのでお金を出してもいいかな。という方がいらっしゃるんじゃないでしょうか。私なら買います!
このように、株式とは、会社がお金を集めるために発行する権利で、この権利には、会社の稼ぎの分け前をもらえる権利が含まれます。ちなみにこの株式をもっていると、ほかにもポンコツ商事の商売のやり方に口を出したりする権利だとかも認められます。
株で儲けるってどういうこと?
株で儲けるのには2つのパターンがあります。
1つが、先ほど説明した会社の稼いだお金の分け前をもらうことで得る儲けです。ちなみにこの分け前のことを配当といいます。
そして、もう1つの儲け方が、価値が上がった株そのものを売るということです。
どういうことかというと、この株式というモノは原則として自由に売買が可能です。
仮に先ほどの例のポンコツ商事の商売が絶好調で、貰える分け前(配当)が毎年2,000円になったとします。この権利を皆さんだったらいくらで買いますか?
最初の例では、10,000円で毎年1,000円もらえる権利を買いました。そのため、単純計算で分け前が2倍なら権利(株式)の値段も2倍位になったとします。
つまり、10,000円で買った権利(株式)を20,000円で売ることができるということです。
逆にポンコツ商事の商売がおもっていたよりうまくいかず。配当を500円しか出せないよ。なんてことになったら、株式の価値は下がってしまい損をするということです。
このように株では株そのものを売買することでも、儲けたり損をすることがあるのです。
補足
今回の解説は、わかりやすさ重視してかなりざっくり解説したので、ちょっと注意してください。
例えば、実際には10,000円で買えて毎年1,000円の配当をくれる株なんてないと思っていただいて構わないです。
この権利の値段と配当の比率を配当利回りといい、配当金÷株の値段で算出されます。
今回の例だと、1,000÷10,000で10%が配当利回りというわけです。
そしてこの配当利回りは実際には破格です。そんな株があったらぜひポンコツ社員に教えてください。実際の東証一部上場企業の配当利回りは2%弱くらいが平均となっています。
株式というのは、名前のとおり株式会社の根幹となるものであり、非常に奥が深いです。そのため、株式についてはより理解を深められるように近々また記事を書きますので、よろしくお願いします。
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